介護シューズってどんなシューズ?

ふくし
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員14年目のふくしです。
役に立つ介護用品や便利な機能が色々あるのに、介護の現場では知らない人が多いと実感。少しでも介護者の負担やストレスを減らせるよう効果的な機能の活用方法や色々な介護用品を紹介していきたいと思っています。

家族の介護をしている方は介護シューズの購入を検討したことや、あるいは購入したことがある方は多いでしょう。

介護シューズは普段の外出だけでなく、デイサービス(通所介護)やデイケア(通所リハビリ)など介護サービスを利用する場所でも必要となる時があります。

介護シューズという言葉は聞くけどどんな特徴があるのかわからないという方に、介護シューズにていて少し詳しく解説したいと思います。

目次

介護シューズとは高齢者や障害のある方が履くことを想定して作られた靴で、リハビリシューズやケアシューズと呼ばれることもあります。

履きやすい・履かせやすい

介護シューズは足を入れやすいように履き口が大きめに作られています。足の甲部分がガバッと開けられるものもあり、介助者が履かせる時にも履かせやすくなっています。

軽量

足腰が弱っている方でも楽に歩くことができるようにする為に、軽い素材で作られています。

屋外で履ける靴でも片足で150gを切る介護シューズもあります。

つま先が上がっている

加齢に伴い関節や足首の柔軟性は衰えてくるので、つま先が上がりにくくなります。

そのため、ちょっとした段差や溝でつまずかないように靴のつま先が少し上がっている設計になっています。

少し幅広に作られている

高齢になると足のむくみや外反母趾といった症状が出てくる方が増えてきますし、装具を付けて靴を履くということも想定される為、幅広に設計されています。

足幅の広さもサイズ展開が多く、特に装具を付けて靴を履く時は重宝します。

靴底がすべりにくくなっている

転倒リスクを減らせるように、靴底がすべりにくい加工になっているものが多いです。

片足ずつ購入できる

片足だけむくみが強かったり、装具を片足だけ付けるといった理由から、左右で靴のサイズが全然違うということがあります。

そんな時の為に、左右でサイズの違う靴を購入できるようになっています。

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介護シューズと言われるものが上記の特徴を全て満たしているわけではなく、介護シューズの中でもメーカーや靴の種類によって該当する特徴は変わります。

マジックテープ

介護シューズの中で最も多く採用されいてるタイプの履き口です。

マジックテープを外すことで履き口を大きくできるし、マジックテープの留め具合で締め付ける強さを簡単に調整できるのが大きなメリット。

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子供用の靴も簡単に脱ぎ履きできるようにマジックテープタイプが多いですよね。

ファスナー

ファスナータイプはあまり多くの種類は見かけませんが、ファスナーを下ろすだけで簡単に履き口を大きくできるし、履いた後はファスナーを上げるだけで簡単にフィットさせることができます。

ひも+ファスナー

ひもとファスナーが両方付いているタイプは介護シューズ以外ではほとんど見かけないと思いますが、下の写真のような感じです。

出典:徳武産業株式会社(あゆみシューズ)公式サイト
https://www.tokutake.co.jp/

こちらはファスナーだけのタイプより多く見かけます。

ファスナーを下げて簡単に履き口を大きくし、履いた後はファスナーを上げてフィット感が足りなければひもで調整するといったことができます。

一度ひもで調整すれば、次回以降の脱ぎ履きはファスナーの上げ下ろしだけで済みます。

ファスナーで楽に脱ぎ履きできるうえ、ひもでフィット感を変えられるのがメリット。

スリッポンタイプ

マジックテープやひもなどの留め具がないタイプの靴。

最近よく見かけるスケッチャーズのスリップインズに似た、かかとが硬く補強されていて足を滑らすだけで履きやすいといった靴も多くなってきています。

マジックテープやひもで調整する必要が無いのがメリット。

ゴム

スリッポンタイプと似ていますが、履き口の一部にゴムが使われているもので下の写真のようなものです。

出典:徳武産業株式会社(あゆみシューズ)公式サイト
https://www.tokutake.co.jp/

脱ぎ履きの際に履き口が自動的に広がるので一人でも履きやすいのがメリット。

また、足が少しむくんだ時にはゴムが伸びてくれるので圧迫感が多少やわらぐ。

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他には一般的的なひもだけの靴もありますがその種類は少ないです。

屋外だけでなくデイサービスやデイケアなど施設、自宅内など、その場所に適した介護シューズがあります。

屋外用

屋外用は一般的な靴と同じような感じで、グリップ力が強くクッション性がある靴底だったり、雨に濡れても大丈夫なようになっています。

屋内用(施設用)

主にデイサービスやデイケアなど施設で使用することを目的として作られていますが、屋外用の靴とそこまで大きな差はないように感じます。

ただ、靴底の素材によっては施設用の靴を屋外で長く使用すると靴底が擦り減りやすい気がします。

自宅内用

自宅内用は生地が柔らかく締め付けが少ない。靴底にはすべり止め加工がされている。

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屋外と屋内(施設内)のどちらも使用できる兼用タイプもあります。

介護シューズ大手の徳武産業株式会社さんでは靴のパーツオーダーも行っています。

ふくし

徳武産業さんのあゆみシリーズは、私も介護現場で一番に勧めるメーカーです。

パーツオーダーでは以下のようなことが可能です。

  • 靴のベルトの長さを延長する(むくみが強くなりベルトが届きにくい方など)
  • 靴底の高さを高くする(足の長さが左右で異なる方など)
  • 靴底をゴム底に変更する(車椅子で足漕ぎを行いやすくしたい方など)
  • ベルトの開閉向きを変更する(片手が不自由な方など)
  • つま先の補強(つま先周りが破れやすい方など)
  • 柄刺繍を追加(自分の靴に目印が欲しい方など)

上記にあげたこと以外にもパーツオーダーできることがありますので、気になる方は徳武産業さんのホームページを見てみてください。

既製品ではなかなか間に合わないことでもパーツオーダーすることで悩みを解決することができるかもしれません。

介護シューズは脱ぎ履きのしやすさや転倒リスク軽減など、いろいろなメリットがあります。

また、昔よりもオシャレな柄や装飾のものが増えてきているので、「介護シューズは地味な感じがするのでイヤ」という理由で履かれていない方にも合うものがあるかもしれません。

介護シューズは普通の靴屋さんでも売っていると思いますが、福祉用具販売店でも取り扱っていますし情報も持っています。

今はどんな介護シューズが出てきているのか、インターネットで検索してみるのもいいでしょう。

購入をご検討の際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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