車椅子を使用される方の多くは、介護保険が適用されるレンタルで利用されているかと思いますが、レンタルではなく購入して使っている方もいると思います。
介助者が車椅子の駐車ブレーキを操作する時に硬いと感じることがあったり、車椅子に乗っている方が「駐車ブレーキが硬くてブレーキを掛けにくい」と言われることがあります。
今回は、そんな悩みを解決する方法をご紹介します。
駐車ブレーキの硬さを解消する方法3選
①駐車ブレーキの位置を調整する
車椅子の駐車ブレーキはブレーキを掛ける時の硬さを調節できるように駐車ブレーキ部分の位置を調整できるようになっています。
車椅子によって違いますが、スパナや六角レンチで簡単に調整することができます。
レンタルで車椅子を利用されている方は、レンタルしている会社に電話して調整してもらうようにしましょう。
ちなみに「ウルトラ」というシリーズの車椅子の駐車ブレーキ調整方法は下の写真のようになります。


他の機種も同じように、駐車ブレーキの位置を「タイヤに近づけるか」「タイヤから遠ざけるか」で駐車ブレーキの硬さを調節することができます。
②駐車ブレーキにブレーキ延長棒を取り付ける
車椅子の駐車ブレーキには付属品として駐車ブレーキ延長棒というものがあります。
その名の通り、標準で付いている駐車ブレーキに5cm~20cmの長さの棒を取り付け駐車ブレーキの棒を長くすることができます。
ブレーキ棒が長くなることで、てこの原理により少ない力で駐車ブレーキを掛けることができます。
また、片麻痺の方は麻痺側の駐車ブレーキを掛ける際に反対側(麻痺でない側)の手で駐車ブレーキを掛けますが、駐車ブレーキが長くなることで手が届きやすくなり、ブレーキを掛けやすくなります。
ただし、このブレーキ延長棒は車椅子の機種によって取り付けが出来たり出来なかったりするので、車椅子をレンタルしている方は、レンタルしている会社に確認してみてください。
③サランラップなどの細い筒状の物を駐車ブレーキ部分に挿す
駐車ブレーキの位置調整を限界までしてもまだ硬くて駐車ブレーキが掛けづらいという場合やブレーキレバー延長棒を追加するとお金が掛かるのでできるだけお金をかけたくないという場合は、サランラップの芯のような細長い筒状のものを駐車ブレーキレバーに挿すという方法があります。
車椅子は自宅内だけで使うので見栄えは特に気にしないという方は、サランラップの芯をブレーキレバーに挿し込んで使用するのもひとつの方法です。
この方法で駐車ブレーキを掛けやすくしている方は意外と多いです。
中にはサランラップの芯をマスキングテープや包装紙などで自分なりにデコレーションして見栄えを良くしている方もいらっしゃいます。

まとめ
車椅子の駐車ブレーキが硬いまま使用していると手を痛めてしまうこともあるので、車椅子をレンタルされている方は気になったら早めにレンタルされている会社に相談してください。
また、逆に駐車ブレーキの効きが悪くなったという場合は、タイヤの空気が抜けてしまっている可能性が高いのでタイヤの空気圧をチェックしてみてください。


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