【駐車ブレーキを掛け忘れる心配がなくなる歩行器】知ってますか?

ふくし
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員15年目のふくしです。
役に立つ介護用品や便利な機能が色々あるのに、介護の現場では知らない人が多いと実感。少しでも介護者の負担やストレスを減らせるよう効果的な機能の活用方法や色々な介護用品を紹介していきたいと思っています。
佐藤さん    (介護者)

駐車ブレーキの掛け忘れを時々見かけるので転倒してしまわないか心配。

高橋さん    (介護者)

歩行器に掴まって立ち上がるクセがあるので、その際に駐車ブレーキが掛かっているか不安。

こんな声を介護現場では多く耳にします。

歩行器を使う際の心配事としてよくある「駐車ブレーキの掛け忘れ」。

そこで今回は、駐車ブレーキを掛け忘れる心配がない歩行器をご紹介したいと思います。

目次

商品紹介の前に、駐車ブレーキの重要性を知ってほしいと思います。

駐車ブレーキを操作する時というのは、

  • 歩行器から離れる時
  • 歩行器の座面に腰掛ける時

のふたつの場面になります。

まずひとつ目、なぜ「歩行器から離れる時」に駐車ブレーキを掛けるのか?

その理由は、

  • 歩行器から離れた後に(傾斜・坂道などで)歩行器が動いてしまわないようにする為。
  • 歩行器を使おうとしてハンドルを掴んだ時に、歩行器が動いてしまって転倒するのを防ぐ為。
  • 歩行器に掴まりながら立ち上がろうとして転倒するのを防ぐ為。

歩行器から離れる時に駐車ブレーキをかけるだけで、これらのリスクを減らせます。

③については、そもそも歩行器に掴まりながら立ち上がるということはやめてほしいのですが、現場では結構目にします。残念ながら…。

歩行器は立ち上がりを補助する為には作られていませんので、③の動作を見かけたら注意してあげてください。

ふたつ目、「歩行器の座面に腰掛ける時」に駐車ブレーキを掛ける理由は大体おわかりかとは思いますが、それは、

  • 歩行器に腰掛ける時に、歩行器が動いてしまって転倒するのを防ぐ為。
  • 歩行器の座面に腰掛けている時に、歩行器が動いてしまって座面から転落するのを防ぐ為。
  • 歩行器から立ち上がる時に、歩行器が動いてしまって転倒するのを防ぐ為。

歩行器に座ってから立ち上がるまで間に、駐車ブレーキが掛かっていないと、転倒・転落リスクがこれだけあるということですね。

それでは、次項で駐車ブレーキの操作がいらない歩行器をご紹介します。

駐車ブレーキを掛け忘れる心配をしなくていい歩行器が、『ジスタ』という商品です。

歩行器の駐車ブレーキを掛け忘れると、前項で説明したようなたくさんのリスクが出てきます。

  • わかっていても駐車ブレーキをよく掛け忘れてしまう。
  • 記憶力の低下で駐車ブレーキの操作方法を覚えられない。

こういう悩みを解決できる歩行器がジスタという商品です。

出典:株式会社 幸和製作所(ジスタ)

このジスタは2024年3月に幸和製作所から発売された歩行器で、「駐車ブレーキの操作が必要ない」というのが最大の特徴で今までになかった歩行器です。

それでは、次世代のスタンダードになるようにと名付けられたジスタの特徴を紹介したいと思います。

①駐車ブレーキの操作がいらない

「駐車ブレーキの操作がいらない」とはどういうことか。

それはグリップを握ると駐車ブレーキが解除され、グリップから手を離すと駐車ブレーキが掛かるという仕組みになっているんです。

その構造はというと、グリップを握っていない時はグリップが少し上がっている状態で、この時は駐車ブレーキが掛かっています。

そしてグリップを握ると少し上がっていたグリップが下がることにより駐車ブレーキが解除されます。

出典:株式会社 幸和製作所

この仕組みなら認知症でなかなか駐車ブレーキの掛け方を覚えられないという方でも安心して使うことができます。

高橋さん    (介護者)

でも、グリップを握ると駐車ブレーキが解除されるなら、座面に座る時にグリップを握ってしまった場合、歩行器が動いてしまうのでは?

ふくし

いい質問ですね~。その対策としての機能は次項になります。

②座面を出した状態では駐車ブレーキは解除されない

座面を出しただけで駐車ブレーキは自動で掛かります。

ここで気になるのが、

高橋さん    (介護者)

座面を出して駐車ブレーキが掛かっても、クルッと後ろ向きになって座ろうとした時にグリップを握ったら駐車ブレーキが解除されてしまうのでは?

ということですが、その心配はいりません。

なぜなら、座面を出している間はグリップを握っても駐車ブレーキが解除されないようになっているからです。

この仕組みがあることで、安心して座面に座ることができます。

ふくし

ここもきちんと考えて設計されているのが素晴らしいなと思いました。

③買い物かごを載せられる

全幅48㎝とコンパクトな歩行器ですが、買い物かごを載せて使えるようになっているので、歩行器のまま店内に入っていって買い物をすることができます。

出典:株式会社 幸和製作所
ふくし

歩行器を店の外に置いて買い物をしていると盗難にあわないか心配という方も安心。

④軽い荷物を掛けられるフックが付いている

荷物は最大積載荷重5㎏のバッグに入れることができますが、それ以外にもグリップの前方にあるフックに袋をかけることができます。フックの最大積載荷重は2㎏。

出典:株式会社 幸和製作所

⑤杖ホルダーが付いている

歩行器で出かけた先で杖を使えるように、歩行器に杖ホルダーが付いています。

クリップ式なので、片手で簡単に杖の取り付け・取り外しができます。

出典:株式会社 幸和製作所
ふくし

「駐車ブレーキの操作が不要」以外にもいろいろ機能が付いているので使いやすいと思います。

『ジスタ』は介護保険を使ってレンタルすることができるので、まずはレンタルで試しに使ってみるといいと思います。購入してからでは、合わなかった時にキャンセルできませんし、値段もなかなか高いですからね。(購入の場合は介護保険が使えないので...)

もし、どうしても購入したいという方の為にリンクを貼っておきますので、購入希望の方は覗いてみてください。⤵

今回は、駐車ブレーキの操作がいらない歩行器『ジスタ』をご紹介しました。

駐車ブレーキの掛け忘れで転倒が心配な方は、ぜひケアマネージャーや福祉用具貸与事業所に相談して試してみてください。

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