暗い場所でも杖を安心して使える方法

ふくし
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員13年目のふくしです。
役に立つ介護用品や便利な機能が色々あるのに、介護の現場では知らない人が多いと実感。少しでも介護者の負担やストレスを減らせるよう効果的な機能の活用方法や色々な介護用品を紹介していきたいと思っています。

杖を使用している方から、

「夜に自宅周辺など少し外へ出たりすることがある」

「夜中トイレに行くのにあまり明るい電気はつけない」

ということを聞くことがあります。

杖を使用している方は杖を持たない側の手で壁やタンス・棚などを伝うことが多く、杖に加えてその伝う動作でより安心感を持って歩かれているかと思います。

暗い場所を歩く際に懐中電灯を持つとそれで両手がふさがってしまい、伝う動作が行いにくくなります。

本記事では、上記のような暗い所を少しでも安全に歩けるようにする為の商品をご紹介したいと思います。

目次

①グリップ部分にライトが付いている杖

まず紹介するのが、杖のグリップ部分にライトが付いている杖です。

ライトは向き(角度)が固定されているものと固定されていない(少し調整できる)ものがあります。

杖先は1点タイプと多点(3点、4点)タイプがありますが、多点タイプが多いように思います。

多点タイプが多い理由としては、多点タイプは自立するので、トイレ後に手を洗う時など、杖を自立させてグリップ部分に付いているライトで、手元を照らせるようにする為なのかなと勝手に推測をしています(^^;)

②杖先部分にライトが付いている杖

この杖は、杖先辺りにライトが付いているので、杖をつく場所を照らすような形になり暗い場所でも安全に杖をつくことができます。

ただ、ライトは杖先辺りに付いているので、手元より上の部分は明るくなりません。

③ライト付きの杖先ゴム(いま使用中の杖に付けられるかも)

これは杖先に取り付ける「杖先ゴムだけ」の商品になり、杖先の直径に合うものであれば交換できます。

いまお持ちの杖の杖先ゴムをこのライト付き杖先ゴムに交換するだけで、足元を照らすようにライトを点けることができます。

ただ、ライトを点けるスイッチが手元ではなく杖先ゴムのところにあるので、人によっては少しスイッチが押しにくいかもしれません。

④ネックライト

この商品は杖に付くライトではないのですが、首にかけて前方を照らすように使用するライトになります。

胸辺りから下を照らすので①②③よりも体に近いところから広い範囲で照らすようになります。

ただし、首にかけて使用するので、その都度装着の手間がかかるのがデメリットになります。

手元辺りから明かりが欲しいのか、杖先(足元)辺りに明かりが欲しいのか、ライトで照らしたい場所を考えながら購入すると良いと思います。

また、ライトの電源は「電池」か「充電」の二通りで、商品によって違うので確認してください。

「暗い所を歩くので、転倒してしまわないか心配」

「夜間トイレに行くのに、電気をつけて行ってくれない」

このような悩みをお持ちの家族の方は、ぜひ上記のような商品を勧めてみてください。

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