介護の仕事をしていると、
- 脳梗塞などの疾病により体に麻痺が残っている
- 入浴には介助が必要だが老老介護で入浴介助が難しい
- 入院して筋力が落ちてしまい、浴室での転倒が怖くお風呂に入っていない
などという理由で、お風呂に入れない方を見かけます。
訪問介護を利用して入浴介助をしてもらったり、訪問入浴を利用して部屋でお風呂に入れてもらうといった介護サービスを使う方法はありますが、なかなか毎日のようにはいきません。
お風呂に入れない時、体は濡れタオルや清拭剤を使用して拭くということはやったことがある方も多いでしょう。
しかし、頭はどうでしょうか?
実は、お風呂に入れなくても頭を洗う方法はあります。それも水を使わずに。
ということで今回は、お風呂に入れない時に頭を洗える介護用品をご紹介したいと思います。
頭のニオイは気になりやすい
頭と体を比較した場合、「頭」の方がニオイが発生しやすいそうです。
頭のニオイには頭皮の皮脂量が大きく関わっています。
頭皮は特に皮脂腺の数が多い為、皮脂量が他の部位に比べて多い。
過剰に分泌された皮脂をエサにして常在菌が繁殖しニオイを発生させます。
これが頭が臭くなる主な理由です。
また、頭を洗わないとフケやかゆみも出やすくなります。
入浴できない時に使うシャンプー
下記に紹介するシャンプーは水を必要としないので、浴室や洗面台ではなく普段過ごしている居室や寝室などのお部屋で使用できます。
水を使わないシャンプーには「シートタイプ」と「泡タイプ」があります。
【シートタイプ】ふくだけ簡単シャンプーナップ
- 水もタオルも要らない。
- 拭くだけで汚れやフケ・かゆみを取り除き、髪と頭皮を健やかに保つ。
- 厚手で20cm×23cmの大判サイズなので、頭部を包むように使える。
- ほのかなシトラスの香りで気持ちもリフレッシュ。
ふくしシートを使って頭を拭いた後はタオル等で拭きとる必要はありませんが、気になる場合は濡れタオルで拭いてください。
【泡タイプ】お湯のいらない泡シャンプー
- コンディショニング成分配合なので、髪がきしまず指通りもなめらか。
- お肌と同じ弱酸性。
- 植物性保湿成分配合。
- フローラルの香り。



髪と頭皮全体によくのばしマッサージするように洗ってください。



継続して使用する場合は、時々洗い流すことが推奨されています。
まとめ
入浴介護は時間がかかり介助者の負担も大きいので、毎日の入浴はなかなか難しいのが実情。
毎日清潔に保てるようにお風呂に入りたいがそれが難しいという方には、清拭剤で体を拭いたり頭を洗ったりすることで少しでも清潔に過ごしてもらえるようになりますし、利用者の気持ちもリフレッシュされると思います。
濡れタオルだけで拭くことも清潔保持に有効かと思いますが、体を拭く・頭を洗う専用の介護用品には濡れタオルで拭くだけ以上のメリットもあるので、一度使用してみるのもいいと思います。







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