高橋さん (介護者)雨の日に玄関ポーチで滑りそうになっていた。



階段の昇り降りで滑らないか心配になってきた。



浴室内では手すりを掴んでいるから大丈夫と言っていたが、手すりを掴んだ手が滑らないか心配。



それぞれの場所に適した滑り止め商品がありますので、今回はそれらを紹介したいと思います。
高齢になると筋力の低下や疾病などから踏ん張りが効きにくくなり、いろんな場面で滑るリスクが高くなってきます。
手すりがあれば安心と思っていても、その手すりを掴む手が滑ることもあります。
高齢者は転倒して大怪我をしてしまうと、そこから生活が一変することも十分に考えられるので、滑って転倒してしまう心配がある方は、この記事を参考にして対策してみてください。
転倒の原因
転倒は、バランス能力や筋力の低下などによって起こるイメージがあると思いますが、それだけではなく、認知・視覚・聴覚の機能・薬剤や環境の影響など、その要因は様々あります。


高齢者の転倒場所は自宅が一番多い
消費者庁の調査によるデータで、高齢者の転倒事故を発生場所別に見た時に1位だったのが “自宅” で、48%の割合を占めていました。
また、状況別事故件数(どうやって転倒したか)を見ると、 “滑る” と “つまずく” が1位でした。




参考:消費者庁 10月10日は「転倒予防の日」、高齢者の転倒事故に注意しましょう!-転倒事故の約半数が住み慣れた自宅で発生しています-
状況別事故件数を見ると、転倒は「つまずき」「滑り」「引っ掛かり」「踏み外し」といった足元のトラブルで発生しているケースが約54%を占めるので、足元のトラブル回避が重要と言えます。
そこで、次項からは場所ごとに役立つ滑り止めアイテムをご紹介します。
場所別オススメ滑り止めアイテム
ベッドや椅子
ベッドや椅子からの立ち上がり、ベッドから車椅子への乗り移りなどの際に足元が滑りやすく力が入りにくい時には立ち上がり用の補助マットが役立ちます。
立ち上がり用の補助マットは、表面が滑りにくい素材でできているので、足がズレずに力が入りやすくなり、少ない力で立ち上がることができるようになるアイテムです。
特に畳の上では、写真のように目の向きによって滑りやすさが変わります。


滑りにくい目の向きで立ち上がれるようにベッドの位置(向き)を変えたいが変えられない場合は、立ち上がりの補助マットが重宝します。
今回紹介する立ち上がり用の補助マットは、基本的に屋内であれば浴室以外はどこでも使用可能です。
持ち運びもしやすいサイズなので、ひとつのマットだけで複数箇所で使えます。
それではここで、私が過去に販売したことがある立ち上がり用の補助マットをご紹介します。
【アロン化成】 立ち上がり補助マット
- マットの芯材にはしっかりめの合成ゴムが使用されているので、めくれあがることがない。(折りたためません)
- 厚さ4mmでつまずきにくい。
- フローリング、畳、カーペット、クッションフロアなど、室内の様々な場所で使える。
- 置くだけで簡単に使える。
- サイズが2種類あり、据置用(幅55×奥行38cm)と携帯用(幅38×奥行28cm)がある。
- 据置用(重量約1.1㎏)と携帯用(重量約0.6㎏)、どちらでも比較的持ち運びしやすい。



この立ち上がり補助マットはよくオススメしていますし、「全然滑らないので立ち上がりやすい」と高い評価をよく頂きます。
【サンコー】 立ち上がりマット
- マットはソフトな足ざわりで、適度なクッション性がある。筒状に丸めることもできる。
- 厚さ3mmでつまずきにくい。
- フローリング、畳、カーペット、クッションフロアなど、室内の様々な場所で使える。
- 置くだけで簡単に使える。
- 両面に滑り止め加工がされている。
- 水をはじくので濡れてもお手入れが簡単。
- 重量187gと軽量なので、持ち運びが楽。



立ち上がりマットも販売したことがあり、利用者からは評判も良かったですが、口コミ情報を見ると、マットの端に足が引っ掛かった時にめくれてしまうというコメントが見られました。
どちらもグリップ力は強く立ち上がりの補助として役立ちますが、大きさや重量、硬さなどの違いがあるので、利用者・家族の使い勝手が良さそうな方を選んでください。
また、立ち上がり用の補助マットを使用する際に注意してほしい点があります。
それはどちらの商品も結構しっかりと止まるので、すり足で歩かれる方は立ち上がった後の歩き出しに十分注意してほしいということです。



せっかく立ち上がりを楽にする道具を使っているのに、転倒してしまっては意味がないですからね。
浴室
浴室での滑り止め対策は過去の記事で詳しく書いていますので、そちらをご覧ください⤵。


屋内全般
【ウィズ】 万能滑り止めテープⅡ
耐水性がある屋内用の滑り止めテープです。屋内のいろんな場所で使うことができます。
- テープの幅が9.5cmと広いので、手すりだけでなく階段や床など広範囲で滑り止めが欲しい時に便利。
- 耐水性があるので浴室(浴槽の中や縁)でも使用可能。
手すり用
【ウィズ】 手すり用滑り止めテープ
万能滑り止めテープⅡの幅が2.5cmになったバージョンです。手すり用と書いてありますが、もちろん手すり以外にも使えます。
- 幅が2.5cmなので手すりに巻き付けやすい。
- 直径3.2cmの手すりに約50m巻くことができる。
- 自宅内の手すりだけでなく車の乗降を補助するアシストグリップなどに巻くことも。
階段用(屋内)
【ナカ工業】 スベラーズ S-40(14本組)
屋内の階段専用で、階段の角部分のみをカバーする滑り止めになります。
- 内部に空洞がある中空クッション構造になっているのでソフトな脚触りになっている。
- 取り付け方法は両面テープになっているので、簡単に取り付けできる。
- 耐摩耗性に優れた軟質樹脂を使用している。
- 蓄光ラインも付いているので、停電時にもわかりやすい。
【サンコー】 コーナー付階段マット スベリ止め付(15枚入)
屋内の階段専用で、階段の踏面全体に敷くマットです。
- 滑り止め部分はプリント加工がされている部分だけ。
- おくだけで取り付けができ、取り外しも簡単。
- 貼ってはがせる吸着マットで丸洗いすることができる。
- 洗濯しても吸着効果は変わらない(洗濯回数は、約50回までOK)。
- 掃除機をかけても吸い上がらず、楽にお掃除できる。
- 階段のサイズに合わせてハサミで自由にカットすることができる。(階段の踏面(奥行)は一般的には20~24cmが多いようです)
- カテキン入りでアンモニア消臭効果がある。
【シンエイテクノ】 ダイヤタップソフト(14枚入)
屋内の階段専用で、階段の踏面全体に敷くマットです。
車椅子用やポータブルトイレ用のすべり止めマットとして採用されているゼオシーターを使用しているので、すべり止め効果はバッチリ。
- 抗菌・遠赤外線効果のあるセシオン配合で素足でもすべりにくく暖かい。
- エッジはゴム製ですべりにくくつまずきにくい。
- 取り付け方法は両面テープになっているので、簡単に取り付けできる。
- 汚れても簡単に拭き掃除できる。
- 活性炭の16倍の消臭効果を持つゼオライト配合。
階段用(屋外)
【川口技研】 スベラーズ屋外用
屋外用の滑り止めテープです。階段用と書きましたが、階段以外にも使えます。
雨で濡れる場所や滑りやすい材質の面に特に有効です。
- やわらかアルミベースなので、多少の凸凹にもしっかり密着。
- 玄関アプローチのタイル地やコンクリートの階段などに使える。
【シンエイテクノ】 ダイヤタップ 屋外用
屋外で使用できる硬質ゴム製の階段用滑り止めマットです。
- 耐候性に優れたハイパロンゴムを使用。
- 蛍光ラインで夕暮れ時でも安心。
- 表面は大きめのダイヤカット形状で水ハケが良い。
家の中での転倒を予防する工夫をしましょう
滑り止めアイテムを使って転倒を予防するのはもちろん有効ですが、その前に以下のようなところに目を向けて転倒リスクを減らしましょう。


❶コードの配線は歩く動線を避ける。壁をはわせるか、部屋の奥にまとめる。
❷引っ掛かりやすいカーペットやこたつ布団は使用しない。めくれやすいカーペットの縁は目立つテープで貼って固定する。
❸床にものを置かない。
❹1~2cmの段差はつまずきやすいので、スロープを付けるか、目立たせて視認性を高める。
❺手すりを付ける。
❻床にものを置かない。
❼転倒の原因になる滑りやすい靴下やスリッパは使用しない。
❽足元がよく見えるよう照明を明るくする。
❾階段に滑り止めを付ける・視認性を高める。
参考:消費者庁「毎日が#転倒予防の日~できることから転倒予防の取り組みを行いましょう~」
まとめ
「滑り」は転倒の原因1位。
高齢者は転倒して大怪我をしてしまうと、元の生活に戻れなくなる可能性も十分に考えられます。
「滑り」からの転倒を予防する為には滑り止めアイテムが役立ちますので、それぞれの場所に合った滑り止めアイテムで転倒を予防してください。










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