佐藤さん (介護者)親が免許を返納したので通院等の送り迎えをしているが、車の乗り降りが危なっかしい。
親が高齢になり車の免許を返納すると、これまで自分で行っていた車での移動を息子・娘にお願いすることが多くなると思いますし、親だけでなく高齢になった親族を支援する為に車に乗せることもあるかと思います。
買い物や通院だけでなくドライブ旅行など、さまざまな形で高齢者を車に乗せる機会があります。
足腰が強い高齢者であれば特に問題なく車の乗り降りができると思いますが、普段から散歩はしているという高齢者でも車の乗り降りは大変な方は多いです。
高齢になると筋力や運動機能が衰えるのはもちろんのこと、病気などで体が不自由になることも多々あり、そうなると車の乗り降りが大変になるケースも増えてきます。
乗り降りしやすい福祉車両ならそんな悩みは解決できますが、すぐに福祉車両に買い替えできる方はそうそういないでしょう。
そこで今回は、高齢者が車に乗り降りすることをアシストできて且つ今乗っている車に後付けできる「車の乗り降りを行いやすくするグッズ」をご紹介したいと思います。
※今回の記事は主に歩ける方(車椅子を使用していない方)向けの記事になります。
車の乗り降りが大変になる原因
①立ち上がりが大変
乗り降りの前にそもそも椅子から立ち上がることが大変な場合は、車の座席から立ち上がる時が大変になります。
立ち上がりやすい座面高は一般的な目安でいうと、身長160cmの方で40cm~42cm。身長150cmの方で37cm~39cm。
車の座面高は大体35cm前後で、それに加えて座面は少し後ろに傾斜しているので、立ち上がろうとする時に重心を前に移しにくくなり椅子よりも立ち上がりにくいということになります。
なので、車の乗り降りが大変と感じてしまいます。
②体をひねる動作が行いにくい
車に乗り込む時の動作は、
- 座席に腰かける
- 体を回す
- 足を車内に入れる
というように動きます。
また、車から降りる時の動作は、
- 足を車外へ出す
- 体を回す
- 立ち上がる
というように動きます。
車の乗り降りの動作には体をひねるという動作(体幹回旋)があるので、この動作を行いにくい方は乗り降りが大変と感じてしまいます。
③疾病により関節の曲げ伸ばし領域が狭い
例えば、片麻痺やリウマチでなどで膝をあまり曲げられないという方は、車の乗降口の高さが高いと乗り込むことが大変になります。
また、車に乗るということはいろいろな関節を曲げないといけないので、膝以外の関節にも曲げにくさがあると、車に乗る時は特に大変になってきます。
車の乗り降りを行いやすくするおすすめグッズ
乗り降りあんしんハンドル
乗り降りあんしんハンドルは、後部座席への乗り降りに使える手すりです。
ヘッドレストが取り外しできるタイプの車であれば大体取り付けが可能で、ぐらぐら動くこともほとんどないので、手すりを掴んだ時に不安感も感じにくいのが特徴。
乗り降りの際に使うだけでなく、座席から体を起こす時や走行中の姿勢保持にも有効に使えます。
また、ビニール袋などを掛けられるフックも付いているので、買い物後の荷物を引っかけることもできます。
くるりんシート2
くるりんシート2は、回転盤が付いた座面回転シートで座席の上に置いて使います。
座面が回転することで、腰をひねらず乗車することができるので、体をひねる動作が行いにくい方に特に有効です。
表面はメッシュ生地で通気性に優れていますし、裏面は滑り止め生地を使っているので、滑りにくく安心。
オリレバー
車のドアを開けた時に見えるドアストライカーという部分に差し込んで使うグリップです。
ドアストライカーとはこの部分⤵


ドアストライカーに差し込むだけで手すりになり、耐荷重も150kg以上あるので安心して体重を預けることもできます。
車のドア枠を掴んで降りている方や車から足を出した後に立ち上がるのが大変な方に有効です。



オリレバーは特に「車から降りるのが大変」な方に適している商品だと思います。
折りたたみ式 踏み台
この折りたたみ式踏み台は、コンパクトに折りたためる踏み台です。
高さは13cmで、天板の幅が38cmと広めで滑り止めも付いているので踏み外しの心配が少ない。
また、厚さ5cmまで折りたためるので、収納場所にも困りません。車種によってはドアポケットに収納することも可能。
膝や股関節が曲げにくく、乗り降りしにくい方には踏み台を使うと楽に乗り降りできます。



この踏み台に関しては、ダイソーなどでも似たような商品がありますが(300円以上しますが…)天板のサイズが小さかったり高さが高めだったりしますので、使われる方の状態も考慮して選んでください。
車の乗り降りを安全に行うポイント
- お尻からシートに座る
- 車に近い足から車内に入れる
- 体の向きを整え、座位姿勢を安定させる
- シートにお尻を置いたまま、ドアに近い足から外へ出す
- お尻を座面の端まで前にずらす
- 手すりやドアフレームを支えにして、立ち上がる
この動作で車の乗り降りをすると安全性が高くなります。



助手席よりも後部座席の方が高くなっている車種もあるので、その場合は乗る時の動作が難しい場合もあります。
また、乗り降りの際に介助者が「頭をぶつけないよう気をつけて」などと一言声を掛けたり、降りた時にバランスが整うまで見守ると、より安全性が高まると思います。
まとめ
筋力・運動機能の衰えや病気・ケガで体が自由に動かしづらくなると、車への乗り降りは大変になってきます。
そんな時は、車への乗り降りを助ける補助グッズを使うことで負担を軽減することができます。
補助ハンドルや回転シート、踏み台など、その方の状態に合った補助グッズを使用して、乗り降りのしにくさを解消しましょう。










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