片麻痺の方が整容・入浴・服薬の際に役立つ便利な商品8選+α!

ふくし
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員15年目のふくしです。
出来ないことが出来るようになる商品・介護の助けになる役立つ商品は数多くあるけど、家族・サービス提供者を含め、介護の現場では知らない人が多いと実感。
少しでも利用者・介護者の負担やストレスを減らせるよう効果的な機能の活用方法や色々な介護用品を紹介していきたいと思っています。

片麻痺になると、今まで簡単に行っていた日常的な動作が大変行いにくくなります。

堤さん    (利用者)

ひとりで爪を切れなくなった。

石川さん   (利用者)

手洗いは片手だと細かいところまでキレイに洗えない。

このような悩み以外にも、片手だと行いにくい日常生活動作はまだまだたくさんあります。

前回の投稿では、片麻痺の方が食事や調理に役立つ商品をご紹介しましたが、今回は食事・調理以外の場面で役立つ便利な商品をご紹介したいと思います。

困りごとが解決できる商品が見つかるかもしれないので、ぜひ参考にしてください。

ふくし

この記事はこんな方にオススメ!

・片麻痺でも日常生活動作を楽に行えるようにしたい方
・毎日の服薬を簡単に行えるようにしたい方

目次

必ず毎日行うと言っても過言ではない整容と更衣。

「服を着替え、身だしなみを整える」ことは、気持ちを切り替える面においても重要です。

整容・更衣の際に、片麻痺の方に役立つ便利な商品は以下のようなものがあります。

片手でもキレイに手を洗える 【松吉医科器械】手洗いブラシ

名前の通り、手洗いの際に役立つ商品です。

この手洗いブラシには吸盤が付いているので、シンクや洗面台にブラシを固定させることができます。

ブラシを固定することで片手でも手のひらや爪の間など、細かいところまでキレイに洗いやすくなります。

また、本来の用途とは違いますが、ジャガイモなどの食材を洗う時にも役立つかもしれません。

仕様・特徴まとめ
  • 幅102×奥行55×高さ45 (mm)
  • ブラシの裏に吸盤が2個付いている
  • 片手でも手のひらや爪の汚れを落としやすい

片手でも爪を切れる 【ウカイ利器】ワンハンド爪切り3

関市の刃物メーカー 有限会社ウカイ利器 から発売されている、爪切りを手に持たなくても使える爪切りです。(高齢者用・福祉用に特化したハサミ及び刃物も製造・販売されている会社です。)

このワンハンド爪切りは机の上に置いて爪を切るのですが、机との接地面には滑り止めが合計4つ付いているので、片手でも安定して使えます。(もっと安定感が欲しい場合には、滑り止めマットを下に敷くといいです。)

木台の上に手を置いたら、そのままその手で木台を押すだけで爪が切れるので使い方は簡単。ヤスリも付いているので、爪をキレイの整えることもできます。

うまくスムーズに切れるようになるまでは慣れが必要かもしれませんが、これがあれば家族へ迷惑を掛けず自分で爪が切れるようになります。

また、折りたたむことができて、たたむと高さが半分ぐらいになるので、収納もしやすくなっています。

仕様・特徴まとめ
  • 長さ26×幅9×高さ10 (cm) の大きさで、重量は480g
  • 台の上に手を置いて、その置いた手で台を押すと爪が切れる
  • 裏側には滑り止めが4つ付いている
  • 折りたたむことができる(半分くらいの高さになる)

歯磨きがしやすいコップ 【PLAMO】パラリンコップ

パラリンコップは、片麻痺になった方が実際の困りごとを解決できるように考えて商品化されたコップです。

その方は、歯磨きの際に以下のようなことに悩んでいたそうです。

  • 歯ブラシに歯磨き粉を付ける時、歯ブラシを寝かせて置いて歯磨き粉を付けようとすると不安定で付けにくくイライラする
  • 口をすすぐ時に水を口に入れるとむせ込んでしまい、服や洗面台がびしょびしょになってしまう

これらの悩みを解決するための工夫が、パラリンコップには備わっています。

また、その他にも持ちやすい取っ手であったり、取っ手部分が歯ブラシ立てになっていたりと、細かい工夫で使いやすさを追求されています。

ふくし

歯ブラシが落ちにくいように切り込みがV字になっているなど、よく考えられています。

特徴まとめ
  • 左右共用で使用できる
  • コップの上に歯ブラシを簡単に固定できる
  • 唇が麻痺していない側に水が流れやすい構造でむせ込みを軽減できる
  • 麻痺側の口元から水がこぼれにくい構造になっている
  • 取っ手が大きく、持ちやすい
  • コップの底に滑り止めが付いている
  • 取っ手が歯ブラシ立てになっていて、水切りができるよう穴が開いている

片手でボタン掛けができる 【ウインド】パートナーⅡ

誰でも簡単につまめるお箸「箸ぞうくん」でおなじみの有限会社ウインドから発売されているボタン掛け。

パートナーⅡを使ったボタン掛けは簡単で、ボタンホールにフックを差し込んでボタンを引っかけて、引っ張りながらクルッと一回転させるだけ。

会社のホームページに使い方の動画や拡大画像が載っているので、参考にしてみてください。→有限会社ウインド(パートナーⅡ)

ボタンを掛けるフックの大きさは2種類あるので、ブラウスなどの小さなボタンからジーンズやパジャマなどの大きなボタンまで対応できるようになっています。

また、折りたたみも可能で手のひらに乗るくらいのサイズになります。

ふくし

携帯できるサイズなので、外出先でボタンを掛け外しする際にも役立ちます。

特徴まとめ
  • 小さいボタンでも大きいボタンでも使える
  • ボタンを掛ける時だけでなく、外す時にも使える
  • 折りたたんでコンパクトにできるので携帯に便利(折りたたみ時の長さ12cm)

片手でも靴下を履ける道具【アビリティーズ】ソックスエイド(先割れタイプ)

昭和47年から福祉用具の研究・開発をしているアビリティーズ・ケアネット株式会社から発売されていて、介護の総合カタログに10年以上も掲載されている商品です。

使い方は簡単で、ソックスエイドに靴下をかぶせて、そのソックスエイドに足を入れて紐を引っ張るだけ。

これだけで靴下を履くことができます。

イメージが湧きにくい方は、神奈川県総合リハビリテーションセンターのホームページに片手でソックスエイドを使用している動画がありましたので、そちらを参照してみてください。→神奈川県総合リハビリテーションセンター(地域リハビリテーション支援センター)

特徴まとめ
  • 腰を曲げて前かがみになることなく楽に靴下を履ける
  • 先端部が3つに分かれているので、靴下をかぶせやすい
  • 内側は滑りが良い布、外側は滑りにくい布で覆われているので、足の出し入れがスムーズに行える
  • 軽度の弾性ストッキング(18mm/Hg以下)にも使える

入浴は滑りやすい環境になるので、片麻痺の方は安全面も考慮して介助してもらうことも多いでしょう。

それでも、「少しでも自分でできることはしたい」と思われる方に有効な補助具もあるのでご紹介します。

入浴の際に、片麻痺の方に役立つ便利な商品は以下のようなものがあります。

届きにくい所も洗いやすい道具【パシフィックサプライ】バナナカーブ ボディブラシ

筋力が弱い、関節に痛みや可動域の制限がある等で、身体の一部に届きにくい所がある方の為に、開発された補助器具です。

直線とカーブを組み合わせた形状で全長が52.5cmもあるので、届きにくい所に届くのが大きな特徴。

グリップの直径は3.5cmと太く、重さも118gと軽いので、筋力が弱くても握りやすい設計になっています。

ふくし

グリップが長く太いので、慣れればグリップを両太ももで挟んで麻痺していない側の手や腕を洗うことも。

ブラシ部分は硬そうに見えますが、皮膚への刺激の少ない豚毛が採用されていて、適度な柔らかさで少ない力で洗うことができます。

また、ブラシ部分はループ状になっているので、手や足の指をループの中に入れて指間も洗いやすいです。

ふくし

片麻痺の方はシャワーチェアを使われることが多いですが、その時にも使いやすいですね。

特徴まとめ
  • 全長が52.5cmで、直線とカーブを組み合わせた形状なので、手が届かない所に届きやすい
  • 重量が118gと軽量なので扱いやすい
  • グリップは水はけの良いメッシュ状になっているので、水を吸い込まず重くならない
  • グリップの直径は3.5cmと太いので、筋力が弱くても握りやすい
  • ブラシ部分がループ状になっているので、ループに指を通せば指間を洗いやすい
  • 皮膚への刺激の少ない豚毛を採用

【+α】転倒リスクを抑える滑り止めマット

滑り止めマットは便利グッズというより、安全対策グッズです。

片麻痺の方は、足裏の感覚がわかりにくくなるケースが多々ありますが、感覚がわかりにくいと、滑りやすい浴室では特に転倒のリスクが高まります。

浴室で転倒すると浴槽や浴室用カウンター(鏡の下などにある台)に体をぶつける可能性が高く、怪我に繋がりやすいので、滑り止め対策は重要になってきます。

浴室の滑り止めに関しての記事は過去に書いていますので、浴室の滑り止め対策を検討している方はぜひ読んでみてください。

薬を飲む時は、小さい袋を開けたり、錠剤をプチっと押し出したりと細かい作業がありますが、片手で行うのは意外と難しかったりします。

薬を食事のたびに飲まなければならなかったり、薬の種類が多かったりすると、薬を取り出すだけでもストレスになるという方もいるかもしれません。

そんな服薬の際に、片麻痺の方に役立つ便利な商品は以下のようなものがあります。

錠剤を出しやすくする道具【大同化工】トリダス

トリダスは、PTPシート(錠剤やカプセルが1錠ずつ包装されているシート)から薬を取り出すのが大変な方に便利な商品です。

器用な方であれば片手でPTPシートから薬を簡単に出すことができるかもしれませんが、薬が小さいと以外と大変だったりもします。

トリダスに薬をセットして上から押すだけで簡単に薬を取り出せるのですが、手の甲で押さえても取り出せるぐらい軽い力で大丈夫。

その理由が2本の押出棒とPTPシートを破りやすくするアンダープレート。

この二つの機能があることで、軽い力で簡単に薬を取り出せるようになっています。

また、薬をセットする時も楽に且つ確実にセットできるように、アーチガイドが付いているので誰でも使いやすい。

置いたまま使えるよう滑り止めも付いているので、片麻痺の方でも使いやすくなっています。

特徴まとめ
  • 2本の押出棒とPTPシートを破るアンダープレートで簡単に取り出せる
  • 錠剤でもカプセルでも使用可能
  • アーチガイドが付いているので、押出棒が薬の中心を確実に捉える
  • 底面に滑り止めゴムが付いているので、置いても使える
  • 取り出された薬が入るケースは三角形になっているので、ケースから薬を直接口に入れやすい

一包化された薬を開けやすくする道具【サンポーウェルズ】お薬束(やくそく)レインボー

一包化された薬(一回分ずつ袋にまとめられた薬)は、処方されると何日分も繋がっている状態で受け取ると思います。

繋がった状態の薬包を切り離して開けるという動作は片手では大変ですよね。

その悩みを解決する道具が「お薬束レインボー」です。

これを使えば、「繋がった薬包を切り離す」「薬包を開ける」という2回の動作を片手で、しかもハサミを1回使うだけで簡単に行えます。

ハサミで開封された薬包はスタンドに立った状態になるので、粉薬の場合でもこぼさず慌てることなく飲むことができます。

ですが、ひとつやりにくい点として挙げられるのが、「片麻痺の方が一人で生活をされていて、この商品に薬包をセットする時」です。

家族などが最初の薬包のセットをしてくれるなら特に問題はありませんが、一人で片手で薬包をセットすることは、できなくはないですが慣れるまでは少し大変かもしれません。

ふくし

薬包のセットの仕方と使い方の動画を見て、検討してみてください。

薬包のセットの仕方(動画の商品は「お薬束」という商品になりますが、「お薬束レインボー」もセットの仕方はほぼ同じかと思います。)

お薬レインボーの片手操作

商品が届いたら組み立てる必要がありますが、組み立て済みの商品を購入したい場合は、福祉・介護用品専門の通販サイトの快適空間スクリオで購入することができます。

特徴まとめ
  • ハサミで1回切るだけで「繋がった薬包を切り離す」「薬包を開ける」という動作を行える
  • 錠剤・粉薬どちらの薬包でも片手で開封することができる
  • ポケットがあるので、開封した薬包が倒れない

今回は、片麻痺の方が整容・入浴などの場面で役立つ便利な商品をご紹介しました。

日常生活動作を片手でも簡単にできるよう補助してくれる商品を使えば、日々のストレスが軽減できると思いますので、少しでも楽にストレスフリーな生活をしたい方は取り入れてみてください。

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