手が届かないものを取れるようにするアイテム

ふくし
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員14年目のふくしです。
役に立つ介護用品や便利な機能が色々あるのに、介護の現場では知らない人が多いと実感。少しでも介護者の負担やストレスを減らせるよう効果的な機能の活用方法や色々な介護用品を紹介していきたいと思っています。

「移動は全て車椅子で行っている。床へ座れないので、物を落としてしまった時に拾うことが難しい」

「床へ座ってしまうと立てないので、普段は椅子に座って生活しているが、物を落としてしまうとそれを拾うのに一苦労する」

上記のような悩みを持つ方は、一人暮らしだったり家族と同居はしているが日中は一人になるという時に、特に困ってしまいます。

そんな時にはマジックハンドが役立ちます。

目次

マジックハンドはリーチャーやマジックリーチャーとも呼ばれ、冒頭のような悩みを解決するのに有効です。

ハンドルを握ると先端についているハサミのような部分が閉じて、ものを掴むことができる。

長さは40cmぐらいのものから100cmを超えるものまでいろいろあります。

ふくし

子供の頃、おもちゃのマジックハンド使ったな~。

介護用としてよく目にするマジックハンドにはいろいろな工夫がされているので次項で紹介します。

介護用としてよく目にするマジックハンドには下記のような工夫がされています。

  • ハサミ部分の内側(ものを掴む部分)はゴム張り仕様。床に落ちたコインも掴める。
  • ハンドルやハサミ部分に磁石が入っていて、クリップやヘアピンなどを引っ付けて簡単に拾うことができる。
  • ハサミ部分だけを回転させることができる。ハサミ部分が固定されているとハサミの向きを変える時に手首をひねり負担が掛かるが、ハサミ部分だけ回転させれば手首への負担は少ない。
  • ハサミの先端がフック形状のものがある。挟むだけでなく引っかけることもできる。

車椅子で生活されている方や床に座ることができない方は、特に一人で暮らしていると床にものを落とした時に大変です。

マジックハンドはそんな方に特に有効ですので、一人暮らしの身内の方やご近所の方でそういった方がいて困っていたら勧めてみてください。

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