【介護用の食事エプロン】種類や選び方、意外と知らない正しい使い方も解説

ふくし
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員15年目のふくしです。
出来ないことが出来るようになる商品・介護の助けになる役立つ商品は数多くあるけど、家族・サービス提供者を含め、介護の現場では知らない人が多いと実感。
少しでも利用者・介護者の負担やストレスを減らせるよう効果的な機能の活用方法や色々な介護用品を紹介していきたいと思っています。
佐藤さん    (介護者)

最近、食事の際によくこぼすようになってきた。

鈴木さん    (介護者)

こぼした食べ物は床にも落ちるので後片付けが大変。

ふくし

そういった悩みに役立つのは「介護用食事エプロン」です。

食べこぼしが多いと服も汚れるし机や椅子、床の掃除など後片付けにも時間が掛かってしまいますよね。

そんなストレスを少しでも減らしたいなら「介護用食事エプロン」。

介護用食事エプロンは「介護用」と付くだけあって、これを上手に使えば特に食べこぼしの後処理が圧倒的に楽になります。

でも、介護用食事エプロンには種類がいっぱいあって、どれを選べばいいかわからないという方も実際多くいらっしゃいます。

そこで今回は、長年介護現場で介護用食事エプロンを選定してきた私が、介護用食事エプロンを選ぶ際のポイントについて解説したいと思います。

ふくし

この記事は以下のような方にオススメ!

・介護用食事エプロンはどれを選べばいいかわからない方
・介護用食事エプロンの使い方がわからない方

目次

介護用食事エプロンには下記のような種類(選択肢)があるので、ぜひ参考にしてください。

「繰り返し使えるタイプ」か「使い捨てタイプ」か

まず、介護用食事エプロンは

「繰り返し使えるタイプ」

「使い捨てタイプ」

に分かれます。

それぞれのメリット・デメリットは以下の通り。

繰り返し使えるタイプ

繰り返し使えるタイプは大体の商品が洗濯機で洗濯可能で、乾燥機も使用可能なものが多いです。ただ、脱水に関してはできないものがまずまず見られるので、購入する際はその辺りの確認もした方が良いかと思います。

使い捨てタイプ

メリットデメリット
使い終わったらその都度捨てる為、毎回新しいエプロンを使えるので衛生的だし、洗濯・乾燥する手間が無くなる。使い捨てなのでエプロンを長く使うとなるとランニングコストがかかる。
ふくし

仕事での経験上、自宅で介護される方は「繰り返し使えるタイプ」を使用される方が圧倒的に多いです。

ふくし

自宅用は繰り返し使えるタイプ、外出時は使い捨てタイプと使い分けるのもいいですね。

エプロンをつける際に利用者の首の後ろでエプロンを留めますが、この留め具にもいくつか種類があります。

マジックテープ

簡単に留められるのがメリット(介護用食事エプロンで一番多く採用されている留め具)。使用回数が増えてくるとマジックテープがひっつきにくくなることも。

ボタン

しっかりと留めることができるので、食事の途中でエプロンをとってしまいそうな場合はこのボタンタイプが有効です。

ひも

エプロンを首周りにあわせてお好みの長さで調整できるのがメリット。他の留め方に比べると留めるのに時間が掛かるのがデメリット。

介護用食事エプロンには、ポケットが付いているものと付いていないものがあります。

ポケットは食べこぼしたものをキャッチする為なので、食べこぼす量が多い方には特に有効。

ボタンを留めてポケットをその都度つくるタイプとポケットの形が最初から作られているタイプに分かれます。

ポケットをその都度つくるタイプ
出典:日本エンゼル株式会社
ポケットが最初から作られているタイプ
出典:株式会社ダイト

介護用食事エプロンで使われる素材は、ポリエチレン、ポリエステル、綿、シリコンなどがあります。

それぞれの特徴は下記の通り。

ポリエチレン

使い捨てタイプで多く使われている素材。防水性が高く、ポリエステルよりも柔らかい。

ポリエステル

繰り返し使えるタイプに多く使われている素材。耐久性が高く、耐熱性はポリエチレンよりも高い為、洗濯や乾燥が可能。脱水機を使えるエプロンもある。

綿

肌触りが良い。敏感肌の方やごわつきが気になる方に最適。撥水加工が施されているものが多いので水分は通しにくくなっている。

シリコン

耐久性が高いので変形しにくい。汚れたらサッと洗えて乾くのも速い。

撥水と防水の違い

介護用食事エプロンを選んでいると「撥水」と「防水」という文字を見かけますが、似ているようで違います。

撥水水ははじくが空気は通す。水を完全に遮断しているわけではないので、水の量が多かったり水を放置していると染み込むことがある。
防水水を完全に通さない。水だけでなく空気も通さないので蒸れやすい。
ふくし

食事エプロンはそこまで多量の水で濡れるということは少ないと思うので、私は蒸れにくい「撥水」を基本的にはオススメしています。

ポケットの形が最初から作られているタイプで、そのポケットがエプロンの下端になっているものは「首の後ろで留め具を留めて終わり」になります。

それ以外の介護用食事エプロンは「首の後ろで留め具を留めて終わり」ではありません。

ふくし

効果的な使い方はここからです。知らない方が結構いるので必ず見てください。

エプロンの長さは首元からエプロンの下端まで大体70~90cmの商品が多いですが、これを有効に使うにはもうひとつアイテムが必要になります。

それは、「お盆(トレイ)」です。

お盆も一緒に使うことで、介護用食事エプロンは最大限有効に使うことができるんです。

エプロンがこれだけ長いと膝ぐらいまで届くかと思いますが、足の上に乗せるようにエプロンを敷くと服は汚れなくても食べこぼしたものが床へ落ちてしまいます。

しかし、お盆に食器を乗せて、そのおぼんの下にエプロンを挟めば、首元からお盆までの間にしっかりと食べこぼしをキャッチする大きな谷ができます。【図1】

図1

こうすることで、食べこぼしたものが床へ落ちず、エプロンの上に留まってくれるので、エプロンの上に溜まった食べこぼしを落とさないようにエプロンを外せば、床を拭くなどの後処理が無くなります。

ふくし

エプロンの長さを有効に使いましょう!

使い捨てタイプ

【竹虎】食事用エプロン使い捨て

首の後ろで結ぶタイプ。取り外しやすいようにスリットが入っているエプロン。

【ダイト】使い捨てエプロン

エプロンの穴に頭を通すだけの簡単装着タイプ。取り外しやすいようにミシン目が入っているエプロン。

【オオサキメディカル】使い捨て食事用エプロン ポケット付

使い捨てタイプでは珍しいポケット付きエプロン。

繰り返し使えるタイプ

【亀屋】ブルー防水食事用エプロン

丈夫で長持ち、撥水+防水でしっかりガード。ポケット無しタイプ。

【ハビナース】テーブルからすべらない食事用エプロン

裏面の滑り止めでテーブルにフィット。脇ギャザーで食べこぼしをしっかりガード。

【川本産業】ウィズエール 食事用エプロン ポケットタイプ

芯入りポケットが食べこぼしをしっかりキャッチ。

外食時に最適なエプロン

【ケアデザインズ】パシュミナ・ドレープエプロン

イギリス発の食事用エプロン。エプロンだけどスカーフに見える!おしゃれで外食時にピッタリ。

介護用食事エプロンを使うと食べこぼしを掃除する際のストレスや時間が軽減できます。

取り付け・取り外しも簡単なので取り入れやすいのも良いですよね。

利用者の状態・介護者の状況を考えて、どの介護用食事エプロンがいいか選ぶようにしましょう。

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